上手に卒乳させるには?

赤ちゃんが、いわゆる「乳離れ」することを表す言葉に「断乳」と「卒乳」という言葉があるのをご存知でしょうか?前者の「断乳」が「母親の方から赤ちゃんが乳離れするよう働きかけること」を表わすのに対し、後者の「断乳」は「赤ちゃんが自らお乳を卒業すること」を表しています。
最近では、断乳よりも卒乳という言葉が多く使われるようになりましたが、その背景には、やはり赤ちゃんの自主性を重んじるという考え方が広く浸透してきたためと言えるでしょう。
ところで、卒乳は「お乳を完全に卒業すること」ではなく「お乳以外の食べ物に少しずつ慣れさせ、固形物へと移行させる」という移行期を指す言葉として用いられます。
一般的には生後5ヶ月頃から始まり、早くて1歳、おそくとも2歳のうちには完了するのが常であり、卒乳はいわゆる「乳児から幼児へのステップアップ」と呼ぶにふさわしい一大イベントになると言っても過言ではないでしょう。
しかし、多くのお母さんと赤ちゃんは、この卒乳につまずきます。
卒乳を試みる主な理由に「1歳になったから、そろそろ......」「母乳の出が悪くなったから」「赤ちゃんに歯が生えてきたから」「2人目の子を授かったから」「仕事に復帰するため」といったものが挙げられますが、お気づきでしょうか?これらは全て「母親側の都合」であり「赤ちゃんの気持ち」を考えたものではありませんよね。
上手に卒乳するためのヒントとしては、まず「1歳や2歳になってお乳を飲んでいても、全然恥ずかしいことではない」ということを、お母さんにきちんと踏まえておいて頂きたいと思います。
実際、平成14年を境に母子手帳からは完全に「断乳」という言葉が削除されましたし、乳幼児健診の際にも、断乳や卒乳についてはあまり触れられないようになったとのことです。
まずは、離乳食を上手に与え、赤ちゃんに「食べることの楽しさ」を知ってもらうことが先決と言えるでしょう。
そして、お母さん・赤ちゃん双方が決して無理をすることなく、自然と「おっぱいは、もう要らないね」という時期を迎えることができれば、それが何より上手な卒乳になると言えます。
たとえ卒乳を終えるまでに時間がかかったとしても「授乳=お母さんと赤ちゃんにとって大切なスキンシップ」と考えれば、決して焦らなくても済むはずです。
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